淫夢厨で良かったこと。悪かったこと。
人は皆、心の中に故郷を持つ。
かつてギリシャの詩人、ホメロスは「人生は幸福より不幸の方が二倍多い。」と言ったことが知られているが、このような言葉に代表されるごとく、世の中が辛さや悲しさ、ある種のやりきれなさに満ちているということは、洋の東西を問わず、今も昔も同じであるらしい。
だから人は、どうしようもないような人生の壁にぶち当たった時、しばし立ち止まり、心の中の故郷へと回帰するのだ。
故郷は、目の前の辛い現実をしばしの間忘れさせてくれ、心の平穏を取り戻させてくれる。
世の中が苦しみに満ちていることは、何も今に始まったことではない。そんな悠久な時の流れの中で、今更あがいたって仕方がないではないか。
人は心の故郷に回帰することで平穏を取り戻し、また、現実の社会へと帰っていく。
人は誰しも、心の中に故郷を持っている。それは、この社会で生き抜くために、必ず必要なものなのだ。
俺にとって、その故郷とはホモビデオである。
■28歳、淫夢厨です
俺は現在、28歳の独身男である。
ついこないだ20になったと思っていたら、いつの間にやらあと2年で30代という領域にまで差し掛かっているのだから、人生というやつは恐ろしい。
思えば20になってからの8年間、学校に行ったり、働いたり、ニートになったりと色々していたわけだが、そんな中でずっと貫いてきたものが何であったのかと振り返った際、ホモビデオの視聴だったというのだから俺という人間はさらに恐ろしい。
俺がホモビデオを見るようになったのは、例の「真夏の夜の淫夢」がきっかけなのだが、ちょうどアレが流行りだした20歳くらいの頃は、毎日スマホにかじりついては野獣先輩の名言に触れ、ゲラゲラ笑いながら酒を飲んでいた。周囲のリア充陽キャ大学生どもが仲間とパーティーしたり、彼女とギシアンしてる中、俺の恋人は淫夢だった。
「迫真空手部」とか「虐待おじさん」とか、時を経て様々な動画が発掘されるにつれ、俺の欲望は遂に危険な領域へと突入した。周囲のリア充オタクどもが仲間と集まってモンハンしたりまどマギがどうのこうの語り合ったりしている中、俺は一人ぼっちで部屋に引きこもり、淫夢動画にせっせと赤字コメントをつけていた。
今では普通に淫夢系以外のホモビデオも見るようになったし、18禁修正のないノーカット版のホモビも見れるようになったが、やはり俺の中での正義は野獣先輩や迫真空手部の皆、虐待おじさんやKBTITにある。そして、事あるごとに心の中で語録を復唱し、野獣先輩に想いを馳せ、心の平穏を取り戻すのである。
もはや俺は立派な「淫夢厨」と言えるだろう。
■淫夢厨のデメリット
そんな淫夢厨の俺だが、やはり年齢が年齢なので、TPOをわきまえずに語録を連発し、周囲の失笑を買うというホモガキのような真似はさすがにできない。
せいぜい、酔っぱらった際に一人で歩きながら夜道で語録をつぶやいたり、数少ない女友達がLINEで「かしこまり☆」とか言ってるのに対して「それ、元ネタホモビデオやから」と指摘して顰蹙を買ったりする程度である。淫夢厨としては、比較的慎ましやかな部類と言えるだろう。
だが、そうやっておとなしく淫夢厨をやっている俺でも、やはり淫夢厨であるということで日常生活に様々な支障をきたすことがある。
中でも一番大きいのは、語録に敏感になってしまうということだ。
「真夏の夜の淫夢」は一時期流行ったレスリング系などと違い、日本産のホモビデオなので、空耳系の語録は少なく、ほとんどが日本語としてしっかり機能している。野獣先輩の語録の中にも「これもうわかんねぇな…」や「やりますねぇ!」など、日常生活で出てきても何ら不思議のないものが多く含まれており、我々淫夢厨はこういった言葉、乃至は類似の言葉を淫夢に対して無知な人間が発言してしまった際、どうしても心の中で草を禁じ得ない。
その相手が家族とか友達とかだったらつい笑ってしまったところで被害は少ないが、上司や取引先がこのような言葉を使った場合などは、何としてでも草をおさえなければならないだろう。
こないだなんて、会社で行われた割と重要めな会議で配られた資料にデカデカと「王道を征く」とか印字されてあったりして、俺は笑いをこらえるのに必死だった。
必死で草をこらえていたら脳内でヒゲクマが「セルシオばっかじゃねぇかお前ん家ぃ!」とか言いながらおもむろに白豚をしばきだしたりして、もう限界に達しそうだった。我慢するために腿をつねりまくった挙句、帰ってから見たらちょっとアザになっていた。馬鹿か俺は。
さらに、淫夢厨になると何が何でも日常で語録を使いたくなる。
相手が誰であろうとかまわず語録を使って内輪で勝手に爆笑しているキッズならば何の問題もないのだろうが、俺くらいの年齢になるとそのような真似ができるものでもない。幸い、前述したとおり淫夢の語録は頑張れば日常生活で使えなくもないようなものばかりなので、なんとか語録を使えるように、使えるようにと意識して会話の流れを持っていけば、それは決して難しいことではない。
例えば一時期、俺は文科系のヒョロガリ陰キャであるにも関わらず、返事は極力「オッス」と体育会系で行うことを心掛けていた。これは無論、自然な流れで野獣先輩の「オッス、お願いしまーす」という語録を使うために仕掛けていた、俺なりの伏線である。社会人の淫夢厨であれば、自然な流れで語録を使うため、このように様々な工夫をしていくことが肝要となる。
しかし、こうまでして頑張って使った語録が淫夢の知識がある人間に気取られてしまった場合、すさまじい蔑視の対象となることもまた、覚悟しなければならない。
大学4回生の頃、俺は所属していた研究室の中でも様々な工夫をこらして気づかれないように語録を使うことに熱中していたが、一つ下のニコ厨の男に気取られてしまった結果、一部男女の間で「キモオタホモビ先輩」という非常に不名誉な蔑称を囁かれることとなってしまった。
語録の使用はあくまで自己満足。淫夢厨は決して社会から受け入れられる存在ではなく、それが判明した瞬間、多くの人間から軽蔑され疎まれるという動かしがたい事実を、ヤフー知恵袋を淫夢ネタで荒らしたりなどして悦んでいるホモガキ共は再度、認識するべきだろう。
■淫夢厨のメリット
そんな社会から蔑まれる淫夢厨な俺だが、デメリットばかりではなく、逆に淫夢厨で良かったと感じるような場面にもしばしば遭遇する。
何より良かったと感じるのは、淫夢厨になったことで肝が太くなったということだ。
元来、俺は非常に小心な人間で、中高生の頃は体育教師のおっさんががなり立てる度に小鹿のようにビクビク震えていたのだが、淫夢に触れるようになってから、こういった強面系のおっさんに対する耐性が劇的に向上した。
こないだも、今行ってる会社の社長(安部譲二を彷彿とさせる強面系)が、「今季の業績が悪い」ということで「アウトレイジ」ばりの迫力ある叱責を朝会で社員一同に浴びせかけていたが、「現場監督」をはじめとするサムソン系のホモビデオに慣れ親しんでいる俺のハートには、この手の強面おっさんの罵声などもはやピクリとも響かない。
なぜなら、この恐ろしいおっさんだって、裏では同じようなおっさんに責められながら「お尻がオ〇ンコになっちゃう!」とか「もっとお〇んちん舐めてぇ~」とか「太すぎるッピ!」とか言いながらカマホモテンションであえぎまくっているに違いないからだ。
世間に存在するおっさん全般に強くなったこと。これを俺は、淫夢厨になって得た最大の能力としてここに挙げたい。
また、汚物に対して耐性がついたということを挙げてみてもいいかもしれない。
基本的に尻の穴を使ってホモセックスを行うホモビデオにウ〇コはつきものだが、こういった映像に慣れ親しむことによって汚物に対する拒絶感がいくらか減少したように感じている。まあ、こんなもんに耐性がついたところで何の役に立つのか今のところ全くもって不明なのだが、人生というのは何がおこるか分からないものなので、耐性があるならそれにこしたことはないだろう。「糞喰漢」の糞尿レストランパートとか、ああいうのは汚すぎて未だに絶対に見れないが。
■結局、メリットとかデメリットとか関係ないけどな
まあ、そんなこんなで、世間一般で嫌われる淫夢厨にも少なからずのメリットはあるのだということを、この記事では伝えたかった。
もっとも、淫夢厨などメリットデメリットを考えてなるようなものではないので、例えおっさんに耐性をつけたいからといって「課長壊れる」などを視聴することはおすすめしないが。
俺はきっと、これからも淫夢厨であり続けるだろう。
実はニコ動の凋落に従い、ここしばらくは淫夢から離れていたのだが、ひょんなことからまたホモビのすばらしさに触れ、現在は淫夢動画はもちろん、「G-men」や「Badi」といったホモ雑誌、ケツデカピングーなどに囲まれた男臭い生活を謳歌している。
今後も、辛いことや悲しいことにぶち当たる度、心の中の野獣先輩が「お、大丈夫か大丈夫か」と言って慰めてくれる…そんな至福の日々を夢想しつつ、今回の記事を終わりとしたい。
最期まで読んでくれたホモのみんな、ありがとナス!
百億の男
↑コナン君とじゃれ合う赤井秀一さんの図
唐突だけど空気を読まずにサッカーの悪口をいいます
なんか今、日本沸いてるらしい。今やってるワールドカップで、サッカー日本代表がコロンビアを2-1で下したんだって。俺は根暗な陰キャラで、サッカーについてお話する友だちとか一切いないからよく分からんのだけれども、それって結構、すごいことらしい。
まあね、それがすごいってことはなんとなく分かる。漫画とかだって、弱キャラが強キャラに勝ったらなんかワクワクするじゃん。『男塾』でいうところの富樫VSミッシェル戦とかな。
今回の日本代表はFIFAランキングでいえば出場国中最下位で、対するコロンビアは16位とかだったらしい。そんなんもう、『男塾』に例えたら富樫とか言ってる場合じゃない。アキレウス一人に全員人柱にされちゃったアイツら(名前忘れた)が、オリンポス16闘士に勝つみたいなもんで、視聴者の一人としては、開いた口がふさがらない。
↑『魁!男塾』より。人柱って、そういうことじゃないと思うんだけどな。
ところがどっこい、こちとら、大阪住みの大阪民である。そりゃあもう、ご存知の通り地震でてんやわんやなんである。
もうね、地震、ほんとすごかったんだから。
あの日、俺は珍しく早起きして、一人掛け用のソファに深く腰掛けながら音楽聞いてた。なんか陽キャラみたいなさわやかな朝だが、実際、俺はそうしてた。
そしたら、突然の揺れ!本棚の上に積み上げてた本とか、机の上のフィギュアとか、掛け時計とかめっちゃ落ちる。
「あ、ヤバイ。これ死ぬな」って直感的に悟った俺は、わき目もふらず、家から飛び出した。めっちゃ恥ずかしいけど、その時俺、下履いてなかった。Tシャツ一枚にパンツのスタイルで、とにかく家から飛び出した。何が怖いって、家の下敷きになることだけがとにかく心の底から怖かった。
そんで、地震っていっても時間にしたら30秒も揺れてなかったはずだから、外にでたのとほぼ同時くらいに揺れもひいていったんだけど、その時、俺の動きに呼応するようにして今度は隣の家のお父さんが飛び出してきた。皆考えることは一緒らしい。しかもこのお父さんがまた、俺とおんなじようなランニングシャツ&パンツの斬新なスタイルだった。揺れが完全に収まってから、ちょっと顔を見合わせた俺たちだが、妙な一体感とか感じることは一切なく、「あ…どうも」みたいな感じで気まずそうに挨拶し合う。そしてパンイチの男ふたりが、すげえ微妙な空気感で各々、自分の家に戻っていく。何これ。吉本新喜劇かよ。
そんなこんなで、地震に関してはちょっと自尊心が傷つけられたのと隣の家の人と気まずくなった程度で大した被害はなかったんだけれども、例え直接的な被害がなくとも、その後の俺のメンタルはボロボロなわけ。
地震がおきた月曜の夜、夜中に何回も小さな揺れが起きて、なかなか寝られなかった。
火曜の夜、夜中に家がちょっと揺れただけで目が覚めて、そこからは一睡もできなかった。
水曜の夜、最近おさえがちだった酒をしこたま飲んで、気絶するようにして眠ったのに、夢の中では何回も何回も地震に苦しめられた。
地震がこんなに怖いなんて、思ってもみなかった。俺、陰キャラのくせに天災なめてた。「地震警報程度でピーピーうっせえんだよ!」とか、iPhoneに当たり散らしてた過去の俺の横っ面をぶんなぐってやりたい。地震、マジで怖い。
■このタイミングで絶叫とかマジでやめて
そんで、そんな恐怖の一日を過ごした翌日、サッカー日本代表がコロンビアに勝利した。
俺はその時、自室で本読んでた。何しろ根暗な陰キャラなので、自宅にいるときは本読むか漫画読むくらいしかやることがない。そしたらいきなり、隣の部屋から「うおっしゃああああああ!!!!」みたいな絶叫が聞こえてくる。
そん時の俺ときたらもう、イロウルに潜入された時のネルフなみに警戒態勢に入っていたわけで、いきなりの騒音とかにマジで弱い。「な、なんじゃああ!!」みたいな感じで、自室を飛び出し、絶叫の源っぽい隣の妹の部屋に突撃する。
ところが、「な、なんや!どうしたんや!」つって飛び込んだ俺に対して妹は「日本がコロンビアに勝ちそう、ってゆーか勝手に部屋入ってくんなゴミが」みたいな感じで、めっちゃ冷たく対応してきた。一応、心配してやって来た兄に対して、この対応の塩具合。しょっぱい。小3の夏、遊泳中にうっかり海水を飲んで溺れかけた時のことを思い出す。
…ってかさ。なんなん、お前。この大変な時に、タマついてる奴らがタマ蹴ってるとこみて一人でサカリやがってよ。そんなんで興奮してるから、いつまで経ってもカレシのカの字も舞い込んでこんのやぞ…なんてことを言ってやりたかったが、この場で興奮状態の妹にそんなことを言おうものなら、まず間違いなく木刀で襲われそうだったので、(なぜか妹の部屋には木刀が常備されてある)「あッ、失礼しました…」みたいな感じで、そそくさとその場を後にする。兄の威厳、ゼロ。
で、結局日本はコロンビアに勝って、超ミーハーな妹は普段サッカーなんてみないくせにここぞとばかりにくるくると舞い踊り、喜びを表現していた。地震の翌日、サッカーで勝利。なんかこの一週間、イベント盛りすぎじゃない?
■何者にも媚びず蹴球を嫌う
俺がもし、陽キャラなら、「地震でへこみがちな日本に勇気を与えてくれてありがとう!」みたいな感じで、サッカー日本代表に感謝しているところだと思うのだが、何しろ俺は陰キャラである。「サッカー」という文化に対して、敵対心しか持ち合わせていない。
そもそも、サッカーってつまんないじゃん。俺も今まで、WC熱につられて見たこととか、付き合いで見せられたこととか何回かあるけど、いつも途中で眠ってしまう。
まず、動いてる人間が小さすぎてよく見えん。サッカー楽しんで見てる奴は千里眼でも体得してんの?サバンナで狩りしながら生計たててんの?視力20くらいあんの?ってレベル。割と大きめの人間ですら小さくてよく見えんのだから、ボールとかマジで、砂粒みたいなもんである。それが、ゴールに入ったと思ったら、入らない。入ったと思ったら、入らない。
見てる側からすれば目が痛くなりそうなくらい小さい人間が、さらに小さくて見えないくらいのボールを取り合ってワチャワチャする。そんなんを、90分かけて見続ける。そんなんどう考えたって修行以外の何物でもないし、第一、目の健康にめちゃめちゃ悪そう。
●ナズマ●レブンとか、●ャプテン翼とか、ああいうのは面白い。ボール蹴ったら氷が出るとか炎がでるとか、背景にスタンドっぽい巨大な精霊が控えてるとか、そんなん面白いに決まってるし、見た目が派手で分かりやすいから目の健康にも優しい。なのに、現実のサッカーでは炎、出ない。つまらない。
…みたいなことを昔、サッカー大好きな知り合いに言ったら、いきなり殴りかかってきた。いや、ちょっとまって!?なんでいきなり殴るの!?仮にこちらに非があったとしてなんでいきなり手、出すの!?まずは話し合いで解決しよう!?
俺がサッカー嫌いな理由はたくさんあるが、サッカー好きな奴は総じて暴力的というのは大きい。試合中に手が出せない分、日常生活ではすごい些細なことで手、出してくる。
学生時代、同じクラスでサッカーやってた奴らは皆、そうだった。いじめられっ子の縦笛をトイレに流したアイツも、オタクなクラスメートのアニメ下敷きを真っ二つに割ってゴミ箱に突っ込んだアイツも、俺からほぼ脅すみたいな感じで2000円借りて返さなかったアイツも、皆、皆、サッカー部だった。さすがに大人になってから迂闊に手を出すような奴は見たことがないが、何しろそういう思い出があるので、「サッカー好きです」って言ってる人を見ちゃうとどうしてもマイナスのイメージが沸く。
そして、俺みたいな陰キャラがこういうこと言うと、必ずといっていいほど悪者扱いされる。「皆楽しんでんのに水さしてんじゃねーよ」とか「サッカー楽しめない根暗は●ね」とか。なぜなら、サッカーにはなんか明るくて楽しくて健全なイメージがあって、サッカー好きな奴は正義だっていうのが大多数の意見だからだ。そして、マジョリティが作り上げた正義に歯向かうような暗くてキモイ陰キャラは、陽キャラによって処刑されてしまうのがこの社会の掟なのだ。
でもさ、この世の中って、明るいこととか健全なこととかばっかじゃないじゃん。
明るい奴って、たいていの場合社会に受け入れられるってことになってるけど、そういうノリが無理な奴だって、いっぱいいるわけじゃん。そんで、そういう世間一般で「楽しい」とされてることとか、明るいノリとかになじめない暗い奴らが切り開いてきた陰湿な趣味の領域だって、この世の中にはめちゃめちゃいっぱいあるわけじゃん。
俺はもちろん、一人の陰キャラとして、そういう根暗な趣味が人から褒められるような、そんな社会になって欲しいとかは思わない。人から後ろ指刺される楽しみ、みたいなものだってあるわけだし。
でも、なんか犯罪犯した奴がコリン・ウィルソンの犯罪コレクションシリーズとか、18禁の同人ゲームとか、『LO』とか持ってたらやいのやいの騒ぐくせに、「サッカーやってた」って騒ぐことの一切ないこの世の中が、なんか、非常に居心地悪い。
5年間触手ものオンリーで抜き続けた結果、「俺にはもはや、触手の気持ちが分かる」と豪語するに至った変態とか、「性行為は青姦しか認めねえ」という信念を貫きすぎるあまり、30手前にして未だ童貞を貫き通し続けている変態とか、俺もこれまで、様々なタイプの気持ち悪い漢たちを見てきたが、少なくとも彼らは、目の前にいる人を物理的に傷つけたり、人のものを壊して平気で笑ったりするような異常なメンタルを持ち合わせてはいなかった。なのに、サッカーやってた奴らときたら…
まあ、もちろんサッカー一筋の人間だって、悪い人ばっかりではないのだろう。俺の学校のサッカー部は総じてクズの集まりだったが、野球部はそこそこ強く、野球部出身の人たちは虐めとか一切やらず、陰キャラにも優しかった。これはスポーツばかりに言えることではないが、総じて、何事かに一生懸命取り組んでる人は人間的にできているというパターンが多かったような気がする。だから、サッカーだって、一生懸命取り組んでいる人は人間的にできた人ばかりなはずだ。(多分)
ただ、俺の中でのサッカーの印象は最悪だ。これはもう、今後、一切変わることがないだろう。
ワールドカップ。これから先、日本がどこまで勝ち進もうが、観るつもりは一切ない。これが、陰キャラな俺の世間に対するせめてものレジスタンスである。
陰キャラ的・本記事への自己評価
★★☆☆☆(2/5)「なぜなにを書いてもお前は暗いのか」
陰キャラはよく自己評価をする。他の人間が一切自分のことを評価してくれないから、自分で自分を評価するしかないのだ。
なんか最近、「ブロガー」と呼ばれる人たちのブログを結構読むようになった。そんな中で「俺もこんなポップで楽しい記事が書いてみたい!」と思い立ち、最近のホットな話題を攻めてみたわけだが…なにこれ。
何を書いても暗くなる。モチベーションはどうあれ、最終的には必ず暗い方向に向かう。これが俺の、陰キャラたるゆえんなのだろうか。主張があるのはいいが、内容が独りよがりでただの日記帳なので、★2。
もっと、たくさんの人を笑顔にできるような、そんな素敵な記事が書きたいです!(迫真)
陰キャラvs結婚を強要してくる人
■陰はまた、陰を引き付けるのか
■「結婚」を強要する人たち
■ツープラトンの攻撃
■戦いを終えて
「二辛」考
◾️「二辛」とはなにか
素敵な人
ヤバい。なんか気がついたら年が明けていた。しかも平成、今年で30年になるらしい。平成チルドレンがもう三十路。ヤバすぎる。平成生まれのAV女優が騒がれていたのがつい昨日のことのように思えるが、気がつけば俺たちのつぼみんだってもう三十路だ。大変なことだ。
そして俺。俺はまぁ、まだ30には若干手が届かずってとこなんだけれども、明らかに30の足音は聞こえている。ついこないだまで、「20代前半」という高貴な称号を与えられていた俺だが、気がつけば「四捨五入したら30」とか言われるようになり、友人と会えば「俺らもう…アラサーなんだし…」とか言いながらため息をつくようになり、妹に至ってはもう俺のことを完全にオッサン扱いである。「最近、お兄ちゃんの体から満員電車で嗅ぐおじちゃんのニオイがする」とか言われた時の俺の絶望感ときたらもう。妹よ、お前の血は何色だ。30はもう、目前なのである。
ところがところが、俺ときたらどっこい、働いていない。動かざること山の如し。泰然自若と構えて、どっしりと働かない。安定感のある無職である。
…まぁ、そんなこと言いつつ実はこないだまでちゃんと働いていたんだが、なんか色々あって仕事を辞めることになって、今は絶賛、ニート中なのだ。しかも親元で、だ。加えて俺、車の免許持ってない。でも酒は毎日飲む。ひどい時は昼から飲む。立ち飲み屋とかで、60くらいの明らかに酒飲むこと以外やることなさそうなおじちゃん達と並んで、昼からメガジョッキのハイボールとかゴクゴクやってる。「無職」「実家暮らし」「無免許無資格」「アル中予備軍」そして、「陰キャラ」。ヤバいヤバい。これはツモってる。麻雀で言えばまるで国士無双だ。次のターンでスネ夫の牌を引いてしまったら、問答無用で「ドンジャラ」である。俺にとっての、スネ夫牌とは果たして、何だ。(※注 ・俺は麻雀をやったことがありません)
そんなこんなで、もう物件で言えば大島てるがアップを始めるくらいの事故物件な俺なんだが、それでも親戚の子供たちへのお年玉はしっかりあげた。さすが俺。ロウフルだ。こういうところは意外とちゃんとしてる。そんで、正月早々の親戚の集まりで酒を片手になんか色々くっちゃべっていた訳なんだが、そんな中でふと、「素敵な人」の話になった。「素敵な人」ってどんな人か。あなたの周りにいる「素敵な人」には、どんな人がいるか。なんか、◯◯◯◯(好きな四文字を入れよう)が絡んだラジオ番組みたいに、変な方向にピースフルな会話だが、俺の頬には冷たい汗が流れる。「素敵な人」だと……
別に、俺が無職でアル中予備軍だから、こういう会話に対して後ろめたさがあったとかそういうわけではない。例え労働に身をやつしていようが、俺は全然素敵じゃないことは、すでにこの何年間かで証明済みである。故に俺は、今更素敵でないことに対しての後ろめたさなど微塵も感じない。非常にロジカルな思考だ。じゃあなんで俺がまるで関羽に睨まれた魯粛のように冷や汗ダラダラなのかというと、気づいてしまったのだ。
俺の友人たちに、素敵な人が一人もいないという事実に。
▪️すごーい!君は、精神状態が不安定なフレンズなんだね!
…例えば友人のNだ。彼女は俺にとってはすっごく貴重な「女友達」と呼べる存在であり、俺が唯一、LINEで躊躇なくスタンプを送れるほど仲が良い大切な友人なのだが、何しろ、精神が不安定である。
自傷経験があり、オーバードーズの経験があり、さらにしょっちゅう、薬や酒を飲んでは友達とケンカしたり、親とケンカしたり、会社の上司とケンカしたりしているらしい。どんだけケンカ好きやねん。さらに彼女は過去に、夜の仕事をしていた経験があるのだが、その際に交際していた年上のおじさまに散々貢がせたあげくポイしたなんて話はザラ。興味本位で「AVみたいなことがしてみたい!」と思い立ち、おじさまに女物の下着を着せて仕事に向かわせたりとか、乳首にローターを装備させてコンビニで買い物をさせたりとか、そんなこと、マジでやってたらしい。え。こいつ、ほんまにアカン奴やんけ。
そんな彼女だが、俺にはとっても優しく、知り合ってから5年が経とうという今になっても、未だに丁寧語で接してくれる。なにかとヤバい奴という印象のある女性だが、時折、ネットで拾った怖い画像を深夜3時とかに俺に連投で送りつけてくるというチャーミングな一面もあったりする。かわいい(白目)
…例えば友人のKだ。彼は大学時代の先輩であり、非常な博識さと「年齢+5歳に見られる」と言われる落ち着いた雰囲気で、男女問わず高い人気を誇っていた魅力的な男性なのだが、何しろ、精神が不安定である。
自傷経験があり、オーバードーズの経験があり、さらに酒や薬が効いてくるともう、自分の話しかしない。話が上手いので最初はそれでも違和感がないが、3回、4回と一緒に飲みに行くうち、独演会の会場に呼ばれたお客さんみたいな気分になってくる。しかも彼は、人の話を聞く態度がめっちゃ悪い。こっちが一生懸命話したり、相談に乗ったりしているのに、平気な顔で片手間にパズドラとかやってくる。しかも、リセマラしてる。本人曰く「俺はマルチタスク型だから」とのことだが、案の定、話の要点は全く入っていないようで、もう一回おんなじ話をさせられたことが何度もある。一度、あまりに腹に据えかねて、おんなじことやってやったらめっちゃキレられた。天下の人に背くとも、天下の人に背かせはしないタイプの人間らしい。曹操かお前は。
あれ。こいつの話してるとなんかマジで腹がたってきた。ちなみに俺は、こいつに関しては「もう付き合いきれん」と思うことがあって、ちょうど一年くらい前から連絡をとっていない。友達じゃないじゃん。LINEも全部未読スルーしているのだが、未だに一ヶ月に一回くらい、彼からのLINEは届く。怖い。でもなんとなくブロックはできない人情派な俺。ロウフル。
…例えば、友人のDだ。人に対する敷居が低く、誰とでも分け隔てなく接することのできる彼はコミュニケーション能力が非常に高く、新卒で某有名企業の内定を一発で勝ち得てしまうほど優秀な人物なのだが、何しろ、精神が不安定である。
自傷経験があり、オーバードーズの経験があり…というのは前の二人と同じなのだが、こいつの場合は自傷も服薬も享楽的にやっているところがバーサークである。好きなアーティストが自傷していたから、という理由で十代の頃に割とシャレにならない自傷をし、好きなアーティストに影響された結果咳止めブロンをアルコールで割って飲んでラリり、睡眠薬をアルコールで割って飲んでラリり……って、お前はアレか。80年代とかにパンクにハマった青年か何かなのか。ネトゲもあれば動画サイトもある、AVもあるみたいなこの時代に、何に不満があってお前はそこまでとんがれるんだよ。
さらにこいつは、どうやらセックス依存症の気があるらしく、年がら年中、まるで水龍敬ランドの住人が如く、不特定多数の相手と爛れた性行為を繰り返している。社会人になってからももちろんヤリヤリで、勤めている会社で彼と関係を持っている女子社員の数は既に二桁に達しているというのだから驚きだ。なんでクビにならないんだろう。そんな彼だが、「女の子の家に遊びに行ったら破れたズボンを繕ってくれたので、パンイチになった勢いでなし崩し的に最後までやっちゃった」という事件に味をしめて、手持ちのズボン全ての膝を煙草で焦がし、穴あきにしてしまったという愛すべきエピソードがあったりもする。なんて真っ直ぐな男なんだろうか。
▪️一番のクズは誰だ
…とまぁ、こんな感じで、俺の友人には人格的に問題のある奴が多い。今回ご登場願ったのは友人(っていうか知り合い)の中でも特にヤバいのけものフレンズたちなのだが、基本的に俺の交友範囲にいる人々には自傷経験があり、当然のように精神のお薬を服用している。ジャパリパークっていうか、ドグラマグラって言葉が思い浮かぶ、俺の素敵な友人たち。素敵ってなんだよ(哲学)
…なんてことを正月早々考えては、親戚の前で冷たい汗を流していたわけなんだが、まぁ、結局本物のクズってのは、職にもつかず、パラサイトシングルを決め込み、酒を飲みながら友人を貶めるような文章を書いている、今の俺のような人間のことを言うのだろう。2018年もいろいろあるだろうが、これからもクズはクズなりに、陰キャラは陰キャラなりにしぶとくこの現代ジャパンをサヴァイヴしていきたい。
2018年、頑張るぞー!
ってなわけであけおめ。イエーー(強引)
陰キャラ的・本記事への自己評価
★★☆☆☆(2/5)「さっさと働け。」
陰キャラはよく自己評価をする。他の人間が一切自分のことを評価してくれないから、自分で自分を評価するしかないのだ。
なんか気づいたらかなり更新が開いていた。当然、陰キャラである俺の身に面白いことなんぞそうそうおこるもんでもないので、更新があくのは当然のことかもしれない。はてなからの「そろそろ記事を書いてみませんか?」メールがマジうざい。
本記事に関しては、「そりゃ、こんなもん書いてる奴は職も失うし元カノからはLINEもブロックされるしFGOのガチャで爆死もするやろ。」みたいな感じ。無職なのに北斎ちゃん(ってゆーかお栄ちゃん)欲しさに2万課金してでませんでした。天罰です。ええ。笑ってやってください。
つーかマジ、働かねえと。なんて思いながら、今もやっぱり、酒飲んでる。最近話題の、ストロングゼロだぞ。俺の明日は、果たしてどっちだ。
陰キャラvs初対面の人
▪️陰キャラは何気に人が好き
▪️陰キャラ流・人と会う前の準備の仕方
▪️東京は怖いところやで
▪️敢然と立ち向かう
▪️陽キャラどもよ。貴様らの血は何色だ
▪️ちなみに飲みはどうだったのか