面白い陰キャラを目指すブログ

面白い陰キャラを目指すという趣旨のブログです。

陰キャラが言われる「モテそう」の真実とは

「モテる」とは何か。
 
何が「モテ」で、何が「非モテ」なのか。
 
 
一人の彼女に心から愛されていても、その裏で100人の女性に嫌われていたならそいつは「モテる」と言えるのか。
 
玉砕覚悟で突っ込みまくってふられまくってはいるけれど、代わりにそれなりの女性経験を持っている男は「モテる」と言えるのか。
 
反対に、奥手で女性との交際経験はほとんどなくとも、ただ歩いているだけで頻繁に女性から声をかけられるような男は「モテる」と言えるのだろうか。
 
 
どこからが「モテ」で、どこからが「非モテ」なのか。
 
俺にはわからない。
 
だが、せっかくの三連休を家に籠もりっきりで、最近発掘したお気に入りの女優のDVDをオカズに合計8発もヌいてしまった男が「非モテ」であることだけは確かだ。
 
その男とは、もちろん俺のことである。オ◯ニーのし過ぎで、若干チ◯コが痛い。
 
連休明けの通勤電車を、チン痛と、耳に残る女優の喘ぎ声とともに華麗に乗りこなす。
 
これが、漢・陰キャラ、20代半ばの青春だ。
 
 
 

▪️あまりにうかつな学生時代の俺

 
 
そんな俺だが、意外にも女性から「モテそう」と言われることがある。
 
特に、大学生の時は女性ばっかりの学部にいたということもあって、よく女子から「モテそう」と言われていた。
 
ゆえに、俺は学生時代、「俺ってもしかして、イケメンなんじゃね?」的なことを、結構、思っていた。
 
しかし、今だから言う。
 
それは勘違いだった。それも、かなり痛めの勘違いだった。
 
だが、あの頃の俺の状況を省みるに、勘違いしてしまうのも無理はない。
 
何せ、俺は男子校育ちだ。女性に対する免疫というやつが、決定的に欠如していたのだ。
 
そんな人間を、女子大生だらけの(しかも文学部だったので、陰キャラ男子が三度の飯より好む「文学かぶれ女子」が結構いた)教室に放り込んだらどんなことがおこるか。想像するまでもない。
 
あの頃の俺にとって、女子大生という存在は、そこはかとなく圧倒的だった。女子大生の吐く言葉の一言一言が、まるで新興宗教の教祖が吐くそれに信者が感応するかのように、俺の前頭葉を蝕んだ。
 
ゆえに、女子大生が発する「モテそう」という言葉を疑う余地など少しもなかった。あの頃の俺にとって、女子大生の言葉は全て「真」であり、「理」であったのだ。
 
女子大生が白いと言うのなら、俺はカラスも白く見えていただろう。女子大生が靴を舐めろと言うのなら、俺は喜んで舐めただろう。女子大生に「なんかムシャクシャするから膝の裏側らへんを思いっきり蹴らせてくれない?」とか言われてたら、俺は喜んで蹴って頂いただろう。
 
男子校上がりの陰キャラが、女子大生に対して抱くこの気持ち。
 
陰キャラの皆なら、きっと分かってくれるはずだ。
 
 
 

▪️「モテそう」な陰キャラは意外と多い?

 
…なんか話がちょっとおかしな方向に逸れてしまった気がするが、要するに何が言いたかったのかというと、当時の俺のように、女性に対する免疫のなさゆえ「モテそう」という言葉を真に受けてしまい、舞い上がってしまった経験のある、あるいは、現在進行形で舞い上がってしまっている陰キャラは意外と多いのではないか、ということだ。
 
実際に、俺のまわりの陰キャラにも「モテそう」と言われて舞い上がっている奴らが何人もいた。
 
意外なことに、俺の見る限りでは、明らかに陽キャラな奴よりも、多少陰キャラ側に傾いている奴の方が「モテそう」とよく言われていたのが印象的だった。
 
しかし、その「モテそう」を、単純に褒め言葉ととってはならない。
 
ましてや、「女子からよく『モテそう』って言われる俺……イケメン!」などとは、絶対に思ってはならない。
 
それは、陰キャラが絶対に陥ってはならない、大いなる勘違いへの第一歩なのだから。
 
 
 

▪️これが陰キャラにかけられる「モテそう」の真実だ

 
ここで、ひとつ、女性の側に立って考えてみよう。女性にとって、男子に「モテそう」と言うことには、どんな意味があるのか。
 
言うまでもなく、「モテそう」というのは異性に対して吐かれる好意的な言葉だ。だが、我々陰キャラが女子に面と向かって「きみ、かわいいね(ニタァ)」とか言えないのと同様、女子もまた、異性に好意的な言葉をかける際にはかなり躊躇すると思われる。
 
なぜと言って、世の中には女性からちょっとでも好意的な言葉をかけられようものなら、それをフックにして自分のペースに持ち込み、簡単におSEXにまで持ち込んでしまうような信じられないコミュニケーション能力お化けの陽キャラどもがウヨウヨしているからである。
 
俺たち陰キャラがこういう陽キャラに対して「◯ね。」「ってゆーか◯してぇ。」「苦しめて◯してぇ。」などと、マグマのような怨念を抱くのは当然のことだが、基本的には女性もまた、こういう陽キャラを警戒して生きていると思われる。誰彼構わずとにかくSEXしたいなんて思う女の子など、SODの創り出した特殊な世界線ならいざ知らず、現実の世界にはいるはずなどないからだ。(多分)
 
ゆえに、女子は男子に好意的な言葉をかける際、かけひきをする。しかし、陰キャラに対してはそれが必要ない。
 
なぜなら、陰キャラに「◯◯くんって、モテそうだよね〜」とか言ったところで、そいつが何かできるだけの度胸もコミュニケーション能力も持ち合わせていないことなど、分かりきっているからだ。
 
つまり、こういうことだ。陰キャラが女子に「モテそう」と言われた際、それは本当に「モテそう」と言われているわけではない。
 
ただ単に、かけひきを必要としないくらいにナメられきっているだけ、男として見られていないというだけのことなのだ。
 
陰キャラの皆は注意して欲しいのだが、女子から「モテそう」と言われる数が多ければ多いほど、それは喜ぶべきことではなくて、むしろ悲しむべきことなのである。それは、陰キャラの君のことを、それだけ多くの女子が男として見ていないということを示しているのだから。
 
それを分からずに、「俺、イケメン!」と勘違いして行動すると、必ず痛い目にあう。楽しかるべき生活は一変、人生最大の黒歴史ノート量産時代に変貌してしまうことだろう。
 
そう。大学生時代の俺が、そうだったように。
 
 

▪️マジでモテる陰キャラもいる

 
ただ、最後に少しだけ注意しておきたいのは、陰キャラでもイケメンはいるし、マジでモテる奴もいる、ということだ。
 
そういう奴は、女子からかけられる「モテそう」の質が違うのですぐわかる。ただの陰キャラと、イケメンの陰キャラ。女子からかけられる「モテそう」の質はどう違うのか。例をあげると…
 
 
 
俺(陰キャラ・非イケメン)の場合
 
女「俺くんってモテそうだよねー」
 
俺「え!?そんなこと、ないっすよ。全然モテないっすよ(フヒフヒ)」
 
女「えー。絶対モテるってー。なんなら後輩、紹介しようかー」
 
俺「フヒヒwwwwいやぁー、それはwwすこしばかり荷が重いwww(フヒフヒ)」
 
 
 
…いかがだろうか。
 
「モテそう」と口では言っていても、態度が明らかに投げやりなのがわかる。しかも「後輩を紹介する」などと言う危険ワードが入っている。陰キャラが女子から「紹介する」などと言われた場合、それは「私はあなたなんて願い下げ」と言われていることと同義だ。
 
一方、イケメンは違う。
 
 
イケメン氏(陰キャラ・イケメン)の場合
 
女「イケメンくんってすっごいモテそうだよね!オシャレだし、背、高いし!」
 
イ「いや…俺あんまり外でないし。インドア派だからモテないよ。」
 
女「そんなことないって!最近はインドア派の女子も増えてるから、イケメンくんみたいな人と付き合いたいって子、絶対いっぱいいるよ!」
 
イ「そうかな…」
 
女「絶対、そう!ちなみに最近は家でどんなことしてるの?」
 
イ「映画とか…」
 
女「映画!あたし大好き!面白い映画教えて!ってか、今度一緒にイケメンくんの家で映画見ようよ!あたしのお気に入りのDVD、持っていくよ!」
 
イ「ええ……(困惑)」
 
 
 
 
…これだ。
 
これが、イケメンの力なんだ。
 
女の声が、もうなんかアレだ。黄色い。すっげぇ黄色い。やる気の度合いがまるで違う。
 
俺は、このタイプの女子が陰キャライケメンにかける「モテそう」を、「『キャー』が入るタイプの『モテそう』」と呼んでいる。「モテそう」というたった四文字の言葉の節々に、「キャー」という黄色い歓声が小さく、盛り込まれているのだ。
 
また、これの亜種として、グイグイこないがしっとりと距離をつめてくるタイプの女子も存在する。そういう女子が陰キャライケメンにかける「モテそう」の節々には、小さく「はきゅーん」という黄色い声が混じっているので、機会があれば、よく観察してみて欲しい。
 
以上、陰キャラにかけられる「モテそう」について、長々と述べてきたが、陰キャラになってしまったような男が、例え女子から本当にモテたところで幸せと言えるのかどうかは分からない。
 
だが、イケメンでもモテ男でもない陰キャラが、女子からかけられる「モテそう」を真に受けても、ロクなことにならないのは確かだ。
 
陰キャラの皆は、その点に注意して欲しい。決して女子からかけられる「モテそう」を真に受けないよう心がけて、今の生活をエンジョイしていってくれれば幸いである。
 
 
 
 
 
陰キャラ的・本記事への自己評価
★★☆☆☆( 2 / 5 )「無駄に長くないか。」
 
陰キャラはよく自己評価をする。他の人が一切自分を評価してくれないから、自分で自分のことを評価するしかないのだ。
 

 

陰キャラに向けたメッセージ性の強い記事。この件に関してはいいたいことが結構たくさんあったのだが、書き終わってみるとなんか冗長な印象の記事になってしまった。
 
個人的には割とお気に入りな部分もあるけれど、他の人が見た場合あまり面白くないのではないか、という印象だ。
 
ちなみに、最後のイケメン陰キャラと女子のくだり、なんか盛ってる気がしないでもないくらいに女子が積極的だが、俺は実際にこういう光景を見たことがある。陰キャラでも、イケメンはやはり強い。